モバイルハウス 「スイスイ」
モバイルハウスをみんなで作った。名前は「スイスイ」。
作り方は、坂口恭平氏の映画「モバイルハウスのつくりかた」を参考にした。(amazon primeで見れるよ。)映画よりも長持ちするように、やがて剥がれてしまう合板ではなくて、12mmの畳の下に敷く杉板を使った。窓は、ロクの家から出てきたボロボロの障子枠を再生した。
スイスイは、ヨーゼフ・ボイスというアーティストが言った「社会彫刻」だと思ってる。すべての人間は芸術家であって、自ら未来のために社会を彫刻していこうという考え方。社会彫刻としての方向は、ユヴァル・ノア・ハラリという歴史学者の「緊急提言 パンデミック」という本に書いてあることに共感した。「憎悪や強欲や無知」ではなく、「思いやりや気前の良さや叡智を生み出すような」場になればいいと思う。作るのに1週間、4万円くらいかかったけど、彼は本の印税を放棄しているので、僕もレンタル料金としてはお金を回収しなくていいかなと思った。とはいえ、僕はボランティアで作ったつもりもないので、どなたかご支援してくださるならばそれはそれでとても嬉しい。
それよりも、近所の小学生がサンタさんに寝袋を頼んでスイスイで寝たいと言っている。そういうことなんじゃないかなぁと思う。大人になって、小学生のサンタパワーを頂けるものを作れるなんて嬉しくてならない。子供たちの遊び場や、大人たちのミニショップなど、色々使える。コタツ入れて寝そべって、キャンプしたりパレードしたり、カフェや美容室としてもいいし、モバイルゲイバーをしてもいい。いろんな人が何しようかなぁ、って時間がもてる。僕はその時間が作れたならもう満足。10人が30分考えると、5時間!楽しい時間が増えたら、少しだけ人に怒らないで済むかもしれない。怒られないで済んだ人は、次の人に怒らないで済むかもしれない。そういう連鎖のための彫刻作品。
素人な作りだから壊れるかもしれないし、誰かが壊すかもしれない。お互い保証も何もないから、まずは顔の見える範囲から。使いたい方、どうぞご連絡くださいませ。
手伝ってくれた皆様、ありがとうございまーす!
Photo by Cafe Sui&sharuru hippo
作る工程、こっちに少しだけ書きました。
https://note.com/miauchi/n/neb6cc2d24690