Gemma Wilson「壁に耳あり障子に目あり」

2020.9.5 – 2020.9.12

ヘマ・ウィルソンはオランダ人イラストレーターで、主に神話や昔話のイラストを制作しています。独自のユーモアを織り混ぜた作品が特徴的です。

昨年10月より1年間、東京芸術大学の版画学科の研究生として、日本神話の研究と木版画の技法を学ぶために来日しました。彼女が初めて版画に興味を持ったのは、ドイツのライプツィヒ美術アカデミーでグラフィックデザインとブックアートを専攻していた時でした。古事記に出てくるイザナミとイザナギの神話を木版画で制作し、製本して、卒業制作として提出しました。これからもそのシリーズを制作したいと思い、日本でもプロジェクトを追求していましたが、新型コロナウィルスの影響で大学のアトリエが閉鎖してしまいました。その後、彼女は数ヶ月間ロクの家に滞在し、作品制作を続けました。

銚子市での滞在中は、東京の8㎡の部屋に比べて広いスペースで制作をし、地域の文化に触れてきました。滞在中、彼女は着物を用いた妖怪のプロジェクトを始めました。最初の着物のデザインは、大きな汚い舌を持つことで知られる「あかなめ」の伝承をモチーフにしたものです。2枚目の着物のデザインは、障子に無数の目が浮かび上がる「目目連」の伝承をモチーフにしたものです。こちらは、着物の生地を切り抜いて張り替え、着ることのできる障子としました。紙の部分は本物の障子紙を使用しています。まずはエイジング加工してから、膠を二度塗りして紙を強化。木版画で目の刷りを行い、シワ加工をしてから着物に接着しました。現在は、銚子の大漁旗をモチーフにした第三のデザインを構想中です。

協力
大八木呉服店様
小林表具店様

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